今回は福井県・福井市にある「福井ランゲージアカデミー(株式会社グローバルリンク)」にオンラインで取材をしてきました!(※ 取材日 : 2024年7月22日)
今回インタビューにご協力いただいたのは、代表取締役社長の井上俊秀さん、事務スタッフの伊藤日向子さん、青木咲樹さんです。
学校の特徴や地域での事業展開について聞いてきました!
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よろしくお願いいたします!
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
皆さんについて教えてください!
はじめに、井上代表が日本語学校事業を行おうと思ったきっかけについて教えてください!
私はずっとスポーツをやっていて、はじめはスポーツ関係の業界で起業しました。
東京で起業したのですが、国際交流関連事業に携わる機会がありまして、大学で日本語を勉強しているアジア出身の若い子たちと関わることがあったんですね。
彼らは口々に日本に行くチャンスがないと言っていて、彼らの受け皿となる居場所は無いか考えていた時に、日本語学校という選択肢があることを知ったのが出発点ですね。
そうなんですね!
代表は福井のご出身なのですか?
そうです!
私は福井出身で、家庭の事情が重なったこともあって、福井に戻ってきました。
福井は保守的なところもあるのですが、今後さらに海外の人材・国際交流の流れが入ってくると思いますし、福井の若い人たちもそういう機会を通じて外に出て成長して、福井に持って帰ってきてもらうことが一番重要だと思い、福井に戻って事業を展開しようと思いました。
また、日本語学校の話を聞けば聞くほど伸びしろがあると感じたので、福井でモデル事業としてやっていって、日本語教育・日本語学校・外国人の支援などを福井県内や全国に展開できると思い進めてきました。
ありがとうございます!
続いて伊藤さんと青木さんについて教えてください!
私は、大学進学を機に福井に来ました。
私自身は地域のまちづくりやグローバリゼーションといった分野に関心があり、学業に励んでいました。
地域で生活している外国人の方や海外にも興味があり、大学生の時に活動していた中、井上代表とお会いしました。
日本語教育にとどまらず、海外から来る方の入り口と出口の選択肢や可能性を広げられるという意味で、当社に興味を持ちました。
入り口と出口の可能性を広げていくためには、地域にいる日本人の方の視野を広げてもらう必要があると思っていますし、それが福井・地域のことを知ってもらうことにつながって、国際交流の輪が広がっていくことにも波及していくと思うので、頑張っていきたいです。
これからも福井から国際交流を担っていきたいと思っていますし、日本が日本らしく居続けるために、私たちがどのように福井や日本の社会に貢献していけるか、海外にいる人材を日本社会にどう取り込んでいけるか、といったことを考え続けながら日々取り組んでいます。
大学に入学するタイミングで福井に来たんですね!
地域にいる日本人の方の視野を広げるという点、すごく共感しました。
私は福井の出身で、大学は東京の大学に通っていました。
留学生が日本語を学ぶ留学生別科がある大学だったのですが、そこで学ぶ学生とボランティアで関わったり、他にはスポーツの指導をコーチとして行なっていました。
就職するにあたって、当社なら自分が大学で取り組んできたことが活かせると思い、入社しました。
福井は地域に海外から来た方がいることに対して、寛容かと言えば、まだそうではないと思っています。
私が東京で大学生活を送る中で感じたことも多くあるので、気づきや感じたことをもとに、多文化共生社会を目指していけたらと思いチャレンジしています!
青木さんは福井出身なんですね!
地方では外国人の方もそうですが、若い世代の定着という点で課題が山積みですよね…
日本語学校は教務と事務に分かれているところが多いと思うのですが、伊藤さん・青木さんは日本語教師として活躍されているのですか?
いえ、私たちは福井ランゲージアカデミーを運営している株式会社グローバルリンクで事務スタッフとして働いています。
今は日本語教師の資格を持っていないんですが、これから日本語教師養成講座を受講して、資格を取得したいなと思っています!
そうなんですね!
貴社ではお二人のように日本語教師の資格取得を目指すスタッフの支援があるんですか?
はい!
当校は、北陸で唯一、アークアカデミー日本語教師養成講座の実習提携校になっており、直近でも実習生を受け入れるなど、力を入れて取り組んでいます。
ですので、当校で実習経験を積んで、資格を取得することができます。
また求人では、日本語教育の資格を持っていないものの、ボランティアで活動してきた方や、日本語教育を勉強しているという方向けに、現場を見てもらって一緒に働けるアシスタント・ティーチャー(以下、TA)という求人の枠を設けました。
条件はありますが、弊社で働きたいと思っている方に、提携している養成講座を受けていただき、活躍できるという一連のルートが整っています。
新たに求人も出していて、「もう一度日本語教員として活躍したいけど、ブランクがあって心配…」という方にも柔軟に対応しています。
一人一人がどこに向かっているのか、当社のビジョンと擦り合わせながら、資格取得のサポートを行なっています。
北陸で唯一、アークアカデミー様と提携されて養成講座を行なっているのですね。
TAについて大変興味深いと思ったのですが、もう少し詳しくお聞きしてもよろしいでしょうか?
基本的には非常勤講師の勤務形態と同じですが、教務補助や運営サポート、生活支援の部分を、事務スタッフや先生方と連携を取って行なっていただく形になります。
「いきなり日本語教師になるのは少しハードルが高いかな…」と思っている方にとっては、学校のことを知りながら業務に取り組むことができ、また雰囲気や業務内容を知った上で養成講座を受講することもできるので、心理的なハードルも下がりそうですね!
福井ランゲージアカデミーや福井県という地域の特徴・魅力について教えてください!
次に、貴校に在籍している講師について教えてください!
福井出身の方が多く活躍されているのでしょうか?
そうですね。福井出身の方が多いです。
年代は、20代前半から60代まで幅広く在籍しています。
福井出身で、県外の大学に進学し、卒業後就職で福井に戻ってきた方や、海外の大学で日本語教育の経験がある方、元々は理系のお仕事をされていた方など、様々なバックグラウンドを持った方が在籍しています。
福井にIターン・Uターンで戻ってくる方もいるんですね。
若い方が多く在籍されているのも印象的です。
そうですね。
色々な世代・経験を持った方がいらっしゃいます。
最近は、福井テレビなどメディアに露出する機会もあり、それを見て応募してくださる方もいらっしゃるので、私たちの理念やビジョンが伝わっているのかなと感じます。
伊藤さんは県外から福井にやってきて、地元と福井を照らし合わせることもあるのかなと思うのですが、伊藤さんにとって福井の魅力はなんでしょうか?
福井は私の地元と似ているなと感じていまして。
第一印象として、福井の街並みや雰囲気が自分に合っていると感じていて、気に入っています。(笑)
また、外国人の方との交わりが少ないという点で伸びしろがある地域だと思っていますし、この現状に対して私や携わっているメンバーで働きかけ続けたらとても面白いだろうなと思っています。
潜在している可能性を感じたということですね!
そうですね!
地域に機会を広げていくというのが面白いと感じていますし、地域社会が変わっていくきっかけに携われていることにやりがいを感じています。
留学生が福井で活躍できる土台や連携体制は整備されているのでしょうか?
地域と深くつながって地域を活性化させていくということも大切なことの1つですが、留学生が日本語学校で学んだ後、就職などで一定期間日本で生活すると思うんですね。
ですので、日本語が上達する以上に、日本で自立した生活を送っていかなければいけないと思うんです。
日本語学校が留学生を最前線で受け入れる機関なので、労働力として受け入れるという前に、彼らが留学を通じて日本のことを知って、日本に定着していくということが重要だと思っています。
彼らが日本語学校に在籍する1年半〜2年は、彼らの今後のキャリアを大きく左右する重要な期間だと思います。
地域社会に飛び出して色々な経験を積むことができる体制とネットワークという強みが当社にはあるので、経験を通じてどういう日本語を身につけなければならないかということが見えてくると思います。
また、当社では日本語学校の事業以外にも、啓蒙活動や社会への働きかけも行なっていますので、福井に来てもらって学ぶ価値があると思っています。
福井を好きになって福井で活躍してほしいという思いはもちろんありますが、彼らが福井が良いなと思ってくれたら、自ずと残ってくれると思うので、私たちは彼らが福井で活躍することを選んでくれた時に活躍できる体制を整えていきたいと思っています。
学校運営で苦労されたこと・今後注力していきたいことについて教えてください!
新型コロナウイルス感染症が流行した時、学校の運営や事業の展開で大変だったことがあったと思うのですが、どう乗り越えて行かれましたか?
コロナが流行し始めた当時は、定員が120名に増員したタイミングと被ったんですね。
また、情勢もあり入学してくれる学生が少なかったのでとても大変でした。
ですが、その時は国からの助成金や、これまでの事業のつながりで約300万枚マスクを販売するなど、別の事業を展開していました。
留学生が入学してこなかったことは大変でしたが、日本社会にこれから必要だと思っていることの1つとして日本語学校を運営しているので、辛いと思ったことはなかったです。
マスクの事業もされていたのですね。
日本語教育に限らない、幅広い事業展開への姿勢が大変勉強になります。
コロナ禍は収束しましたが、今年度から新制度が施行されるなど、日本語教育業界としては過渡期にあると思いますが、今後の日本語教育についてどのようになっていくと思われますか?
講師の方が目の前の業務に追われている状況をどうすれば良いのかというのは考えますね。
というのも、学生のためと言いつつ、自身のことで手一杯になっている方が多いのではないか?という問題意識がありまして。
経営者の視点からですが、財政面で苦悩しているなど、構造的な問題を話にあげる方が多いなという印象なんですが、だからこそ自由度が高く様々なことができるのではないか?と思うんですよね。
今後の流れを見ると、準学校法人のような立ち位置になって、日本語学校の再定義から入ると思うのですが、文科省の基準も柔軟性を担保しないと、実態が伴っていない学校が増えてしまうのではないかと感じています。
たしかに、井上代表がおっしゃる通り、学生のためにということを考えると、学校の外に出るなどして、様々な業務に取り組んでいかなければならないですよね。
また事業としては、営利目的で事業を展開していくことの社会的意義についても考えていく必要があるかと思います。
そうですね。
前提として、フロントラインの課題や学生管理、生活支援など、やらなければならないことがすごく多いと思うんですが、高校や中学などの教員とは異なる働き方や業務の範疇に携わることは、「大学や高校ではこうします」というのとは当てはまらないことを考えると、コストがかかってしまうのは言わば当たり前で、本来はそれに向き合う必要があったんですよね。
それに伴って、非常勤講師に頼らなければならない状況が続き、その状況を良くない・変えていかなければならないと思っているけれど、変わりきれないという部分があると思うので、この点はなんとかしなければいけないだろうと考えています。
ありがとうございます。
井上代表がおっしゃられたことは、制度の移行や、都市部・地方などに関わらず、留学生に関わる人々が考えていかなければならない課題だと感じました。
講師の方にはどのような意識の持ちようが必要になるでしょうか?
一回講師に「給料どれくらい欲しいですか?」と聞いたことがあるんですが、その時、「給料に見合うようにどのような価値を提供できるか」という点を提示できていないな、非常にもったいないなと思ったんですね。
ですから、「日本語教員2.0」じゃないですけど、今までの日本語教員像みたいなものを突き抜けていこうとするような方が日本国内にどんどん増えていけばと思います。
そのような方々を発掘していきたいという思いも強いです。
ビジネスの観点から教育を捉え直す力も必要ですね。
採用にあたって、何か工夫されていることなどもあるのでしょうか?
金沢大学と提携を組んで、インターン生の受け入れなども実施しています。
若者の活躍の場も提供していきたいですね。
なるほど。
地域の産業に限らず、大学とも連携を組んで様々な取り組みをされているのですね!
一緒に働きたい講師・スタッフについて教えてください!
最後に、一緒に働きたい講師・スタッフについて教えてください!
そうですね。
授業がうまいことも大切ですが、私たちが特に重要だと思っていることが、学生が教室の中だけでなく地域で学び、今後の可能性を広げることができるようになるためのコーディネートやファシリテートです。
ですので、自分が引っ張るのではなく、学生の背中を後ろからそっと押していただける方にぜひ講師・スタッフになっていただきたいという思いがあります。
また、学生のことを第一に考え、新しいことややったことがないことにどんどんチャレンジしたいと思ってくださるモチベーションの高い方に来ていただきたいと思います!
ありがとうございます!
伊藤さん・青木さんからも一言よろしくお願いします!
常に上を目指してチャレンジできる環境です!
福井ではやっていないような新しい取り組みをどんどん行なっていますので、参画できる方をお待ちしています!
スピード感を持って多くのことにチャレンジできる環境ですので、何でも吸収しようとする意欲がある方、何事も楽しんで行える方に向いている環境だと思います!
ありがとうございました!
福井ランゲージアカデミー まとめ
運営 | 株式会社グローバルリンク |
所在地 | 〒910-0028 福井県福井市学園3丁目1-21 ※ 福井県は、日本総合研究所が2年ごとに発表する「全47都道府県幸福度ランキング」で5回連続総合1位に輝いた魅力ある都道府県です。 |
在籍講師・スタッフ | ・20代〜60代 → 福井出身の方が多数活躍されています! 県外の大学を卒業して福井に戻ってこられた方、海外の大学で教務経験がある方など、様々なバックグラウンドを持った方がいらっしゃいます。 ※ Iターン、Uターン者には公的補助制度活用や引越手当などが最大100,000円支給されます(常勤講師のみ)。 県外から移住される方は、福井市の支援制度の活用ができます。 |
メイン使用教材 | できる日本語 ※ Can-doでの授業を行なっています。 ※ 地域社会を舞台として、地域社会で様々な経験を積むことができる地域との関係性が構築されています! |
取材させていただきました、井上代表、伊藤さん、青木さん、本当にありがとうございました!
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