日本語教師の勤務形態やキャリアアップの方法をわかりやすく解説

突然ですが、日本語教師にはどんな働き方があるかご存知ですか。

「日本語教師のキャリアはどう描いたらいい?」
「パートタイムで働きたい!他校との掛け持ちはできるの?」
「フルタイムで働きたいけど….最短で働くためにはどうすればいい?」

このように思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

本記事では「日本語教師の勤務形態」についてどこよりも分かりやすく解説。

日本語教師がキャリアアップする方法についてもお話していきます。

ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。

日本語教師の勤務形態は何がある?

日本語教師の勤務形態には、パートタイムとフルタイムがあります。
それぞれの働き方について解説していきます。

非常勤講師(パートタイム)

非常勤講師はパートタイムでの働き方です。

働き方ですが、時給で働く方法、コマ数で働く方法があり、学校によって異なります。

非常勤講師で働くメリットは、授業を行うことだけに注力できる点です。

日本語学校では、授業を行うことのほかに、学生指導、校務運営、クラス運営など、さまざまな業務があり、全てフルタイムのスタッフが受け持っています。

非常勤講師はこれらの業務を抱える必要がないのでかなり楽です。

また、複数の学校を掛け持ちできる点も大きなメリットです。

掛け持ちをしている場合は、採用面接時にその旨を伝えると、学校側も非常勤講師のコマ数に支障がないように配慮してくれます。

非常勤講師の求人は下記よりご覧いただけます。

常勤講師(フルタイム)

常勤講師はフルタイムでの働き方です。

以前は、常勤講師になりたいなら非常勤講師を経験してから、という暗黙のルールのようなものがありましたが、最近では、新卒採用で常勤講師の枠を設けている学校もあります。

常勤講師は、非常勤講師に比べると担当するコマ数も多く、授業以外のことも多く受け持つことになります。

毎月安定した収入を得たい、授業以外の業務も受け持ってみたい、常勤講師としてキャリアを積みたいと考えている方は常勤講師として働いてみるのがよいかと思います。

常勤講師の求人は下記よりご覧いただけます。

教務主任(フルタイム)

教務主任もフルタイムでの働き方です。

教務主任は管理職で、常勤講師のまとめ役的な存在です。

授業を行うほか、カリキュラムを作成したり、講師間の仲介となったり、教務に全般に関わることはすべて教務主任が責任を持って業務にあたっています。

教務主任は、法務省告示校の日本語学校で働く場合は常勤講師の経験が3年以上となっています。

学校によっては、常勤講師経験5年以上としているところもあります。

また、教務主任として転職する際には、前任校で教務主任を経験していたかどうかを重視する学校が多いです。

以上、日本語教師の勤務形態についてお話してきました。

教務主任の求人は下記よりご覧いただけます。

日本語教師がキャリアアップする方法4つ

ここでは、日本語教師がキャリアアップする方法について解説していきます。

日本語教師としてキャリアアップしたいと考えている方は参考にしてみてください。

方法①「日本語教育能力検定試験に合格する」

日本語教師がキャリアアップする方法の1つ目は「日本語教育能力検定試験に合格する」ことです。

日本語教育能力検定試験は、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催する日本語教師を対象とした検定試験で、年1回開催されています。

この試験は非常に難易度が高く、同協会が公表している受検者データによれば、令和5年度は、応募者10,170名に対し合格者は2,542名、合格率は24.9%となっています。

出題範囲は「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」の5区分、全50項目からなり、日本語教育に関する知識が幅広く問われます。

日本語教育能力検定試験に合格すると合格証明書を発行してもらえます。

この合格証明書は有効期限がないので、検定試験に合格したことを資格としてアピールできます。

日本国内だけでなく、海外の日本語教育機関でも検定試験合格者であることを高く評価してもらえるので、日本語教師ならばぜひとも取得しておきたい資格です。

日本語教育能力検定試験については、こちらの記事も参考になります。

日本語教師キャリア マガジン
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方法②「大学院へ進学して修士号を取得する」

日本語教師がキャリアアップする方法の2つ目は「大学院へ進学して修士号を取得する」ことです。

日本語教師は、大学院卒か大卒かで、応募できるポジションが大きく異なってきます。

大学院卒で博士号、修士号を取得している場合は、大学で教鞭を執ることができます。

学士号だと大学の留学生別科で教鞭を執ることはできても、日本や海外の大学で教鞭を執ることはできないので、これは大学院卒であることの大きなメリットです。

また、国際交流基金の海外派遣制度では、修士号以上を持っていれば、日本語上級専門家、日本語専門家のポジションに応募することができます。

日本語教師は培ってきた専門性を高く評価される業界でもあるので、日本語教師としてステップアップしたいと考えているのであれば、修士号取得を目指すのもよいかと思います。

日本語教師の就職先については、こちらの記事を参考にしてみてください。

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方法③「初級者から上級者まで指導できるようになる」

日本語教師がキャリアアップする方法の3つ目は「初級者から上級者まで指導できるようになる」ことです。

特に、日本語教師が転職をする際、採用面接時に多く聞かれるのは、これまでにどんな日本語学習者に指導してきたかということ。

初級者だけに教えてきたのか、初級者から上級者まで幅広く教えてきたのかでは、当然、後者のほうが日本語教師として指導力があると判断されます。

現職で日本語教師として働いていて、日本語学校のような、初級者から上級者までクラスのレベルが分かれている教育機関で教えているのであれば、ぜひいろんなレベルのクラスを受け持ってみましょう。

学校長や教務主任などに、いろんなレベルの授業を担当したい旨を相談をすると、やる気があると評価されるでしょうから、新たなクラスをどんどん任せてもらえるようになるはずです。

どんな学習者に指導してきたか、日本語教育経歴書などにも反映できるので、ぜひ経験が積めるうちにいろいろとやってみるのがよいかと思います。

日本語教育経歴書の書き方については、こちらの記事を参考にしてみてください。

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方法④「現職日本語教師研修プログラム普及事業へ参加する」

日本語教師がキャリアアップする方法の4つ目は「現職日本語教師研修プログラム普及事業へ参加する」ことです。

文化庁主催の「現職日本語教師研修プログラム普及事業」は、日本語教師初任研修、日本語教師中堅研修、日本語教育コーディネーター研修の大きく3つがあります。

日本語教師初任研修には、留学生に関するもの、就労者に関するもの、児童生徒等に関するもの、難民等に関するものなどがあり、実施機関は日本語学校、一般財団法人日本語教育振興協会、公益社団法人日本語教育学会などが担当しています。

参加料は自費になりますが、日本語教師として知識を高めたい方は、ぜひエントリーしてみることをおすすめします。

まとめ

本記事では「日本語教師の勤務形態」について解説してきました。

日本語教師の勤務形態は….

  • 非常勤講師(パートタイム)
  • 常勤講師(フルタイム)
  • 教務主任(フルタイム)

日本語教師がキャリアアップする方法は….

  • 日本語教育能力検定試験に合格する
  • 大学院へ進学して修士号を取得する
  • 初級者から上級者まで指導できるようになる
  • 現職日本語教師研修プログラム普及事業へ参加する

日本語教師の働き方はさまざまです。

キャリアアップする・しないもあなた次第。

ぜひ、あなたに合った働き方を選んでいってくださいね。

日本語教師のキャリアアップ ロゴ

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